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その年読んだ本のベストテンです。

翌の読書手帖 http://asunaro-books.blogspot.jp/

その年に読んだ本ベストテン

2013年に読んだ本ベストテン

1.おべんとうの時間・おべんとうの時間2
阿部了(写真)・阿部直美(文)

おべんとうの時間
おべんとうの時間
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阿部 了(写真) 阿部 直美(文)
木楽舎
売り上げランキング: 4,510
おべんとうの時間 2 (翼の王国books)
阿部 了 阿部 直美
木楽舎
売り上げランキング: 11,713
♪( ̄▽+ ̄*) 市井のひとの、いろんな「日常のまんまな」あるいは「ちょっと気張った」お弁当たち。 まいにち作るのは大変だけど、忘れないようにしたいと思う〝気持ち”に満ちています。
日記より・・・まず1巡目はざあっと写真を見て行って、でも時々やっぱり職業とかお弁当とかに気を取られて文章も読んだりして進んでいく。2巡目は頭から、ひとの写真を見て、お弁当の写真じっと見て、ページをめくって職業を確かめては「おお、そう来たか」とか思いつつ文章を熟読、前のページにもどってお弁当の写真やなんやらを確かめる。そんな感じでゆっくりじっくり楽しむ。


 2.冬虫夏草
梨木香歩

冬虫夏草
冬虫夏草
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梨木 香歩
新潮社
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。゚+(σ´д`。)+゚ いやもう、大好きな世界なので…読んでるだけで多幸感につつまれるというか…たぶん、にやにやしながら読んでいるような気がします、やばいですね。なっきーありがとー!!
日記より・・・ 文士・綿貫征四郎のちょっと不思議な「ほんの百年前」の日々が綴られている、今回のメインは「鈴鹿山脈」。 相変わらず河童が普通に人間にまぎれて生計を営んでいたり、そもそもがイワナが人間になって宿をやっているという話がわりと素で出てきたり、さすがは「家守綺譚」の世界である。


3.64ロクヨン
横山秀夫

64(ロクヨン)
64(ロクヨン)
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横山 秀夫
文藝春秋
売り上げランキング: 577
( ̄∠  ̄ )ノ 夜、ニュースをつけて「あれ?なんでロクヨンの続報やってないんだ?」とか言い出しかねない脳内になってました。やばいですね(2回目)。
日記より・・・ ものすごく面白くてページを繰る手をとめられないというかそれすらも忘れて小説の中の「現実」に浸りきっていくのだけれど、時々身をはがすように「えいやっ」と平和な(?)読み手側の現実世界に戻ってきたときにふうっと長い息を吐く感じで、おお、「ロクヨン」は架空の話であった、そうじゃそうじゃと己に言い聞かせないと頭がまだ「ロクヨン」の世界を生きている感じに染まっているのだ。


 4.小鳥来る日
平松洋子

小鳥来る日
小鳥来る日
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平松 洋子
毎日新聞社
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日記より・・・ 難しい言葉は無く、でも「選び抜かれたことば」がきっちり推敲されて、収まるべきところに収まっている。 ――平松さんのエッセイを読んでいると、「ああこのひとは読書家だなあ」「美しい言葉をどれだけさりげなくもっともふさわしい形でつかう、ということに神経を配っておられるのだなあ」ということをしばしば感じる。日曜日に、毎週、おそらくは多くの読み手が休日にゆっくり自宅の居間で広げる紙面に載せるエッセイ。 平松さんの、場にふさわしい読み物をつむぐ「名ソムリエぶり」がいかんなく発揮されたとみた。


 5.本当のことしかいってない
長嶋有

本当のことしかいってない
長嶋 有
幻戯書房
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日記より・・・ エッセイかと思っていたら書評集で、しかもものすごっく真面目に、真剣に書いてある。純文学作家長嶋有の姿がどどんとせまってくる情熱の書であった。その姿勢はすぐに理解できたから、こちらもほほう、と居ずまいを正す感じになり(気持ち上)正座する感じで読ませていただいたのだが、とても面白かった。


6.絶叫委員会
穂村弘

絶叫委員会 (ちくま文庫)
絶叫委員会 (ちくま文庫)
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穂村 弘
筑摩書房
売り上げランキング: 11,361
日記より・・・ そうか、このエッセイが面白いのは「紹介されている言葉」が面白いんじゃなくて、それを蒐集し(昨日今日の付け焼刃の関心ではないことは本書を読んでいると明らかになっていく)、愛でている穂村さんそのひとこそが、超面白いのだ。流石ほむほむ!


 7.宵山万華鏡
森見登美彦

宵山万華鏡 (集英社文庫)
宵山万華鏡 (集英社文庫)
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森見 登美彦
集英社 (2012-06-26)
売り上げランキング: 126,722
日記より・・・ 「宵山姉妹」ではじまって、ちょっと怖いような、不思議な物語の幕開け、これは妹の物語、「宵山金魚」はスケールのでかい明るいお祭り、陽気なバカさ加減が素晴らしく楽しく、「宵山劇場」で種明かし、青春って良いなあの微妙なツンデレ恋物語でもある。「宵山回廊」でちょっと落ち着いた娘さんと伯父さんと従弟の悲しいお話になり、それを受けて少しななめから見る「宵山迷宮」はミステリーのような、奇妙な空気を伴う。そして「宵山万華鏡」は姉の物語であり、すべてをのみこんでくるくる回る万華鏡のごとく、不思議は不思議のまま、すうっと終わっていく。


 8.やりたいことは二度寝だけ
津村記久子

やりたいことは二度寝だけ
津村 記久子
講談社
売り上げランキング: 91,729
日記より・・・ 「やりたいことは二度寝だけ」というタイトルだから二度寝について、もしくは睡眠時間やなにかしらそれにまつわるテーマで書かれていたりするのかと思っていたのだが本編にそういうのは無く、「あとがき」でそれについての釈明が書かれていた。にしても何度かに分けて睡眠されるのは『ダメを磨く』にも出てきたけど、いっぺんにたっぷり寝たくならないのかなあ。


 9.横道世之介
吉田修一

横道世之介 (文春文庫)
横道世之介 (文春文庫)
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吉田 修一
文藝春秋 (2012-11-09)
売り上げランキング: 519
日記より・・・ ものすごく良い感じで作品世界にすこーんと入っていけて、浸っているとなんだか「ハアなんかこのまったり感がのんきで良いなあ~」という感じで、簡単に読み終わってしまうのがもったいなくて一字一句噛みしめるように堪能した。青春きらきらまっただなか。そういう「平和」な話と思っていたら……


10.なんらかの事情
岸本佐知子

なんらかの事情
なんらかの事情
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岸本 佐知子
筑摩書房
売り上げランキング: 596
日記より ・・・もちろん素材は彼女の実際の体験や考えたことだろう。というかもう「考えたこと」という時点で多分「創作」が入ってきているというか、彼女の「妄想力」はとにかくすさまじいのだ。よくわからない、なにを言ってるんだ、なぜそうなる、とか冷静になる前にどんどん腕をつかまれ引っぱられていく。


次点。東京百景
 又吉直樹

東京百景 (ヨシモトブックス)
又吉 直樹
ワニブックス
売り上げランキング: 34,997
日記より ・・・読んでいると、うぉ!と内心叫び、もっかい読み返し、その通りだなあ、凄い核心を突いた真実だなあとしみじみ感じ入ることが何回もあった。思わず鉛筆で傍線を引くとかポストイットを貼るとかしたくなった。しかしいざそこをここに引用しようとすると、あまりにも真実なのでちょっと自分の青さをさらけだすようで恥ずかしいということも判明した。


総まとめε(*´・∀・`)з゙

2013年に読んだ活字本は約120タイトル、そのうち初読みは70数冊。2012年は初読みが90くらいあったので、13年は初読みが少なかったようです。ていうか平均1か月10冊かー。最近めっぽう読書量が減ってるなあ。もうちょっと読まないとなあと反省しました。2014年への抱負が出来ました。

 さてベストですが、1位~3位が速攻決まるのは例年通り。 4位5位あたりもまあ、好きな作家を持ってきてという感じですが、正直6位以下、次点も含めて順位にはほとんど意味がありません。毎度申し上げている気がしますが、便宜上のランキングです。
 2013年は村上春樹の『色彩を持たない』なんちゃらが出た年でありましたがわたしのベストテンはおろか、ベスト30にも入りません。ウィングフィールドのフロストシリーズ最新邦訳加冬のフロストが夏に出ましたけど、ミステリ云々じゃなくて某キャラの無能ぶりが苦痛で腹立たしかったのでストレスがマッハでした。勘弁してほしいです。 平松さんは、他にもたくさん新刊を読んでいて、どれをベストテンに入れるか迷いました。サンドウィッチは銀座でとかのほうが本流かなあという気もします。 モリミーもその良さに遅まきながら気が付けた年だったので、候補作がいくつかあり、特にぎりぎりまで四畳半神話大系と迷いました。 好きな作家、刊行予告を見ただけで舞い上がれる作家がたくさんいることはしあわせです。

2014年も新たな出会いがあることを願いつつ。 ここまでお読みいただき、ありがとうございました。 みなさま、どうぞよいお年を。