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その年読んだ本のベストテンです。

翌の読書手帖 http://asunaro-books.blogspot.jp/

その年に読んだ本ベストテン

2014年に読んだ本ベストテン

1,ポースケ
津村記久子

ポースケ
ポースケ
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津村 記久子
中央公論新社
売り上げランキング: 47,204
(* ̄(エ) ̄)/津村さんとの相性は合ったり合わなかったり微妙にあるんだけど、自分と「違う」ことが面白い作家さんというか「おもろい」というか。「合った」ときは嬉しくて。やっぱり気になる…のです。

日記より】けっこうへヴィーなネタを扱っているので軽くは読めなくて、一篇一篇じっくり少しずつ休憩をはさみながら読んでいったのだけれども、どれもものすごく(笑うという意味じゃなく)面白くて、息を詰める感じで、丁寧に読ませてもらった。深刻なんだけど、みんな生活してる、生きてる感じがあって、ときどきはっとするような鋭い見解や考察なんかも見受けられて、こころに沁みた。


2,皿の中に、イタリア
内田洋子

皿の中に、イタリア
皿の中に、イタリア
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内田 洋子
講談社
売り上げランキング: 12,117
( ̄∠  ̄ )ノイタリア人てこんなイメージ無かった……っていうか内田さん、人付き合いスキル高過ぎっス……そして魚!
魚がめっちゃ美味しそうデス!!


日記より】とても読みやすい文章なのだけど、内容がすごくディープなものが多くてそのひとの人生とか内面とかいろいろ関わってくることが多いから一篇一篇がずっしりと「食べごたえ」があり、しばらく胃(気持ち)の中に残り、少しずつじわじわと血の中に浸透して吸収していく感じ。
もちろん暗いだけじゃなく、明るい要素もあり、いろいろだ。


3,問いのない答え
長嶋有

問いのない答え
問いのない答え
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長嶋 有
文藝春秋
売り上げランキング: 10,186
(。・ω・)ノ安定の長嶋有。でも今回なんか雰囲気変わったっていうかより「軽み」「遊び」のステージが上がったというか、なんか吹っ切った感が。
ツイッターはいまだにやったことアリマセン。


日記より】この小説にはいろんなひとが出てくる。真面目なひとも、ちゃらんぽらんなひとも、好感をもつキャラもその逆も、だけど最後まで読むとなんだか、みんながしあわせであるといいな、というか、あったかい気持ちだ。
みんな生きてる。


4,和菓子の&本屋さんのアンソロジー

和菓子のアンソロジー (光文社文庫)
坂木 司
光文社 (2014-06-12)
売り上げランキング: 17,070

本屋さんのアンソロジー (光文社文庫)
大崎 梢
光文社 (2014-08-07)
売り上げランキング: 15,923
ε(*´・∀・`)з゙正直既に書かれた作品を編者が集めたアンソロジーって途中で飽きることが多かったんだけど、これは全部アンソロジーのために書かれた「新作」!
そのせいか、なんか良かったんですよね。
未知の作家さんが多かったのも面白かったです。


日記より】豪華なメンバーというだけではなく、今まで読んだアンソロジーと比べてもこれはなかなかレベルが高くて充実していて、実にナイスだった。


5,丹生都比売 梨木香歩作品集
梨木香歩

丹生都比売 梨木香歩作品集
梨木 香歩
新潮社
売り上げランキング: 1,752
。o゚(p´⌒`q)゚o。『海うそ』とどっちにしようか少し迷ったんですけど、こちらの新鮮な感動がやはり捨てがたかったので。
なっきーってやっぱりすごい。好きだなあ、ってまた思った。


日記より】結論からいうと既に持っている「丹生都比売」以外の話もとっても素晴らしかったので、購入しないなんてとんでもない、読めて良かった! というご本だった。
でも全集じゃない、けど、作品集として今後もいろんな媒体に発表した短い作品はこういう形でまとめていただけるのかな、そうだと有難いなあ。いちばん感動したのは「夏の朝」、これだけでも本書を買った意味があった。


6,タルト・タタンの夢
近藤史恵

タルト・タタンの夢 (創元推理文庫)
近藤 史恵
東京創元社
売り上げランキング: 179
♪( ̄▽+ ̄*)文章読んでるだけで美味しそうでしあわせな感じで、イイお話だったなあ~って記憶がずっと残っている。

日記より】フランス料理には全然馴染みがないのでメニューを読んでも舌の上で再現、とはいかないのだけれど(おまけにアルコールに弱いのでワインも飲めない)、読んでいるだけで「ああ、きっとすごく美味しいんだろうな」と思える。とってもグルメな一冊。しかもミステリーとしてもなかなかピリッとしてるし、すべてハッピーエンドなのも良い。
フランス料理店が舞台だけどこの人情と暖かみはまるで日本の定食屋のような、気の置けない空気でとっても心地好い。


7,クローバー・レイン
大崎梢

([お]13-1)クローバー・レイン (ポプラ文庫)
大崎 梢
ポプラ社 (2014-08-05)
売り上げランキング: 17,983
(⌒▽⌒)/編集者さんとはかくあって欲しい。
本屋さんに行ったときに棚を見る目が少し変わりました。
 

日記より】この本は、本好きにはとっても身に沁みる、共感のわく本で、そしてすべての働くひとに「情熱をもって仕事をする」ことの喜びを思い出させてくれるお話である。まあ、「こんな甘くねーよ!」というツッコミもあるでしょーが、理想だよね、あと環境はどうあれやっぱり自分の気持ちと真っ直ぐ向き合って直球で頑張る姿勢は清々しいし潔い、忘れたくないハートだと思う。


8,ゴースト・ヒーロー
S・J・ローザン

ゴースト・ヒーロー (創元推理文庫)
S・J・ローザン
東京創元社
売り上げランキング: 8,800
..。.:*・゜(n´∀`)η゚・*:.。これはまさかの噛ませ犬…!?
でも魅力的なキャラは素直に歓迎です。
ジャック・リー萌え!
 


日記より】いろんな仕掛けやどんでん返し?があって、きちんと練られたスジで伏線の回収も見事にばっちり美しく、最後まで素晴らしい。しかもそれが心情的にもちゃんと丁寧に追ってあるから説得力があるんだよね。やっぱり、ミステリーはこうでなくっちゃ!


9,ダイオウイカは知らないでしょう
西加奈子&せきしろ

ダイオウイカは知らないでしょう
西 加奈子 せきしろ
マガジンハウス
売り上げランキング: 345,110
(_≧Д≦)ノ彡☆西さんもせきしろさんも面白すぎ。
そしてほむほむ萌え。
 


日記より】「た、短歌の本と思ったらこれは……漫才!?」と何度か思ってしまった。
いちおう連載ごとに短歌のひと(そのスジのひと)が監督にきたり、タレントさんは一緒に参加したりといろんなパターンはあるものの、お題を決めてそれにしたがって短歌を作って詠んでそのあと3人で鼎談しつつ短歌鑑賞、批評、というスタイルなんで、「短歌の本」というのはまあそうなんだけど、この対談(鼎談)形式で書かれる会話がすんごい楽しい、面白くてにやにやしながら読んじゃう。


10,連篇累食
目黒考二

連篇累食
連篇累食
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目黒 考二
ぺんぎん書房
売り上げランキング: 492,245
(o゚Д゚o)目黒さん最強じゃないですか……。 

日記より】目黒さん、これ天然ボケ? ひとの話聞かないし、すぐ忘れるとか、まあ、いままでの情報から知らなかったわけじゃないけどリアル対話で再現されるとスゴすぎるわあ。引用しようとしたら読んでも読んでも面白くて結局番外編は最後まで面白いんだもん。漫才か! ってレベル、これ本気なのかなあ。楽しすぎて、3回も読んじゃった。


次点,今日はぶどうパン
平松洋子

今日はぶどうパン
今日はぶどうパン
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平松洋子
プレジデント社
売り上げランキング: 14,998
(⌒▽⌒)/美味しいぶどうパンが食べたくなりました。 

日記より】調理方法による味の工夫、地味な食材へのスポット、日常目にする何気ない雑貨、いろんなひとの生活の中の味…。
いつもの平松節に、日置さんのカラー写真が贅沢に載っていて目を奪われる。


振り返って・・・


いつもご贔屓いただきまして、ありがとうございます。
昨年のベストテンのまとめでわたしはこう書きました。

 2013年に読んだ活字本は約120タイトル、そのうち初読みは70数冊。2012年は初読みが90くらいあったので、13年は初読みが少なかったようで す。ていうか平均1か月10冊かー。最近めっぽう読書量が減ってるなあ。もうちょっと読まないとなあと反省しました。2014年への抱負が出来ました。

というわけで2014年に読んだ活字本は約150タイトル、そのうち初読みは93冊でした。宣言したわりに大した伸び率では無いですが、まあそんなシャカリキにもならなかったのでこんなものかなあ、って感じです。

今年は11月に初めての電子書籍Kindle Voyageを購入し、いま現在絶賛利用中。これが来年度の読書にどういう影響をもたらすか。
いまのところ、kindleで読みたいと思っても紙媒体しか無い、という場合が多いですね。あと、値段がほとんど安くなってない。解説が省略ということも多い。
だから住宅事情などで本を増やせない、という理由が無ければ特に電子書籍って必要ないのかもしれない。


ランキングで『本屋さんのアンソロジー』は大崎さんが選者でその作品が入っていて、 『クローバー・レイン』も大崎さんの著作で、1作家1著作のランキング絞りマイルール上どうなんだ、と10秒ほど考えたりもしましたが、アンソロジーはまあ別枠というか特別というか、良いだろうということにしてしまいました。

今年はブログの引越をしました。
決めてから行動までわりと早かったんですが純粋にデータの移行などで1日では不可能でした(容量制限があったのです)。データ形式を変換し、5日くらいに分けて行い、その後画像の再アップ、リンクの張り直しなどをちまちまと…。
結構大変でしたのでやらなくて済むならそれに越したことはないと思いました。

あと今年は柴崎(友香)さんが『春の庭』で芥川賞を受賞しましたね。これもベストテンに入れるかぎりぎりまで迷った良作でした。10作に絞るのって難しいです。


ではでは、みなさま、どうぞよいお年を。
来年度もひき続きよろしくお願い申し上げます。

2014.12.20 桧あすなろ

Kindle Voyage Wi-Fi
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Amazon (2014-11-04)
売り上げランキング: 118