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その年読んだ本のベストテンです。

翌の読書手帖 http://asunaro-books.blogspot.jp/

その年に読んだ本ベストテン

2015年に読んだ本ベストテン

1,太宰治の辞書
北村薫

太宰治の辞書
太宰治の辞書
posted with amazlet at 15.04.05
北村 薫
新潮社
売り上げランキング: 92
☆・゚:*(●´∀`)人(゚∇゚○)*:゚・☆ 「円紫師匠と私シリーズ」の新作が読めるなんて誰が予想したことでしょう!!
本を読む喜び、あれからそれへと繋がることを知る喜び、時空を超えて作家の思いを忖度する喜び。
このシリーズはわたしの青春であり、宝物なのです。


日記より】北村薫といえばその博覧強記ぶりから芋づる式にあれやこれやが出てきていつも目を白黒させられ「一生かなわねえ」という思いにかられるのだが、それにしても読書は、文学は、ぜんぶツナガッテいるんだ――
そんなことを改めて感じて、


2,ミラノの太陽、シチリアの月
内田洋子

ミラノの太陽、シチリアの月 (小学館文庫 う 13-1)
内田 洋子
小学館 (2015-10-06)
売り上げランキング: 9,189
ヾ(*゚Д゚*)ノ゙ これ「小説」じゃないの!?っていう凄いエピソード満載。内田洋子さんの本は密度が濃厚なので続けて読むことが躊躇われます。

日記より】この方はジャーナリストなんだけど、取材の仕方が濃い。対象の人間関係の中にするりと入りこんでいく。住んでいる場所がしょっちゅう変わっているのにはも う慣れた。何故なら内田さんはまずそこで生活して、町に溶け込んで、近所づきあい、人付き合いの中からいろんなものを吸収してよーく吟味してそのうえで極 上のエッセイにして見せてくれる天才だからだ。



3,嘘つきアーニャの真っ赤な真実
米原万里

嘘つきアーニャの真っ赤な真実 (角川文庫)
KADOKAWA / 角川学芸出版 (2012-09-01)
売り上げランキング: 368
ლ(ಠ_ಠ ლ) この「実話」と「小説『オリガ・モリソヴナの反語法』」をあわせて読むことでソビエトという国に住まう人々への理解がちょっとだけ深まる気がします。

日記より】ソ連、ロシアという「国」で考えると「冷酷非情」というイメージがどうしても付きまとうのだが、本書で描かれる幼いマリが学んだソビエト学校の級友や先生方はみなあたたかくて公平で素晴らしいかたが多くて、意外な感じがした。


4,この世にたやすい仕事はない
津村記久子


この世にたやすい仕事はない
津村 記久子
日本経済新聞出版社
売り上げランキング: 4,330
ε(*´・∀・`)з゙ 醒めたタイトルだけど中身はだいぶ遊んでる感じで楽しいです。

日記より】津村さんと云えば長らく会社員と作家の二足のわらじを履いてらしたので、「仕事」のやり方とかについてもしばしば言及があるのだけど、この小説を読んでいてそういう部分がやはり味わい深く、そこは目をじっとやったりして読んだのだけど、要は「仕事と愛憎関係になる」っていうのは良し悪しだと。


5,岸辺のヤービ
梨木香歩

岸辺のヤービ (福音館創作童話シリーズ)
梨木 香歩
福音館書店
売り上げランキング: 450
(ノ≧ڡ≦) なっきーの原点じゃないかと思う久々の児童文学。まだまだ物語ははじまったばかり。いろんなものが詰まっていそうでいまからわっくわくー♪

日記より】お話がすすんでいくと、小さい彼らのなかにもいろんな個性があって、みんながみんな幸せなわけでも、まして能天気に「ファンタジーに」生きているわけではないということがわかってきます。


6,愛のようだ
長嶋有

愛のようだ
愛のようだ
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長嶋 有
リトル・モア
売り上げランキング: 6,412
(*´;ェ;`*)  まさかキン肉マンの主題歌をこう使うとは。
小説における効果とはこういうことを云うんだよ」とプロのテクを見せられた感じ。


日記より】長嶋有の小説だから、「恋愛」って言ったってそのままじゃないだろう、愉しませてくれるだろうという保証があるから買った。
結論から云うと、すごく良い作品だった。
ずっと退屈させなくて、面白くて、しかも最後には感動もさせてくれる。


7,洋子さんの本棚
小川洋子&平松洋子

洋子さんの本棚
洋子さんの本棚
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小川 洋子 平松 洋子
集英社
売り上げランキング: 24,043
(⋈◍>◡<◍)。✧♡ 好きな作家さんおふたりの濃厚な対談集。夢みたい。
この組み合わせで本が出るとは考えていなかったので意外な気がしたがそういえば共通項も多いのだ。


日記より】読書家で知識豊かなミセスの対話は本当にハイレベルで、いろんな意味で凄かった。男性同士とか男女とかだとこういう空気感は出ないよなあと。
ある程度年齢を重ねた女性同士、年齢も近い、育った環境、出身地だけじゃなく「家」の雰囲気も近い、その中でそれぞれの違いもあって、個性を生かした作家業で生きているおふたりというので独特の空気があるというか。


8,恋愛中毒
山本文緒

恋愛中毒 角川文庫
恋愛中毒 角川文庫
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KADOKAWA / 角川書店 (2012-10-01)
売り上げランキング: 4,957
(llllll゚Д゚) 長い間読まず嫌いだったけど最後まで読んでみたら凄かった(途中でやめたら台無しですネ)。

日記より】だからこの小説って絶賛されたんだなあ、山本文緒ってこんなの書くひとだったんだなあ、すごいなあ、と感嘆した。
こんな小説の感想なんてどう書けばいいんだろう、ネタバレせずにこの感情を表現するなんて無理だと思った。『恋愛中毒』とは本当に付けも付けたり、よく言うよ、巧いなあ、やられたなあ。この話の主人公に「共感」出来なくてある意味「正解」だったんだなあ……。


9,火花
又吉直樹

火花
火花
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又吉 直樹
文藝春秋
売り上げランキング: 106
☆・゚:*(´Д`人) 訥々と語られる芸人の日常。時には突拍子もない展開もあるけれど、でもこんな透き通った美しさが貫かれた小説は誰にでも書けるもんじゃないと思うのです。

日記より】最後まで読んだ感想は、なんていうかいろいろな思いがあるが一言でいうなら「めちゃめちゃ素直な純粋なこころで書かれた綺麗なものを読ませてもらったなあ」というかんじ。



10,おべんとうの時間 3
阿部了&阿部直美

おべんとうの時間 3 (翼の王国books)
阿部 了 阿部直美
木楽舎 (2015-04-15)
売り上げランキング: 324
∈(*´◇`*)∋  待ってましたの第3弾。書き手のやりたいことがどんどん形になって繋がり続けているのが凄い。

日記より】お弁当を食べる習慣のある変わったひとの情報が入ってきてもそのときに関心が無いジャンルの人のことだったらまったくスルーしてしまうという、その感じが、ああ、なんていうか職人というのか芸術家肌というのか……


別格,三国志
吉川英治

三国志 01 序
三国志 01 序
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(2013-10-22)
(๑°⌓°๑) いろんな意味でスケールがでかかった。「日本」じゃないわ「大陸」だわ~

日記より】『三国志』というと兵法とか騙し合い作戦の応酬みたいなイメージが未読のときからあったけど、この07赤壁の巻からようやくそういう話になった。つまり、諸葛亮孔明が出てきてから。それまでは正直少年漫画のバトルだった。


今年読んだオススメコミック

ACCA13区監察課(既刊1~4巻、以下続刊)
オノナツメ

ACCA13区監察課 (1) (ビッグガンガンコミックススーパー)
オノ・ナツメ
スクウェア・エニックス (2013-11-25)
売り上げランキング: 16,980

❤(。☌ᴗ☌。) みんなクールでカッコイイ~★
でも実は結構「ほのぼの系」で愉しい。絶妙のバランス。


ドーワー王国は全13区に分割されている。ACCA(アッカ)とはそれを統一する巨大組織。主人公ジーン・オータスはACCA本部の監察課副課長で「もらいタバコのジーン」の異名を持つ。
飄々としたオータスのキャラクターと、それぞれの地域が個性豊かに描き分けられていて面白い。そして全篇を貫く謎が徐々に解かれつつある…。
いまのところ一番好きなのは全部がでっかいジュモーク区かな。ここの食パン面白すぎる。あーでもドーワー区のお菓子も美味しそうだよな~。


千歳ヲチコチ(既刊1~7巻、以下続刊)
D・キッサン

千歳ヲチコチ: 1 (ZERO-SUMコミックス)
一迅社 (2013-07-20)
売り上げランキング: 42,844

(*´꒳`*)  ほのぼの平安漫画。ノリは少年漫画なんだけどハートが少女漫画のザ・王道なのです。

絵柄や、少年漫画っぽい雰囲気から「平安が舞台と云っても…」と全然期待していなかったのに試し読みで1巻を読んだら面白かった。その後、巻を重ねてもクオリティが落ちなかった。
7巻まで読んだけど、まだ主役のふたりは会ったことすら無いんだぜ…!そしてヒロインは相手を女の人と誤解したままなんだぜ…!
平安、ぱねぇ!


振り返って・・・


いつもご贔屓いただきまして、ありがとうございます。
2015年に読んだ活字本は約120タイトル、そのうち初読みは91冊でした。
半七捕物帳』全シリーズの再読も芥川龍之介の再読も吉川英治『三国志』も1タイトルとカウントしているのでまあまあの成績と言えましょう。

kindleを入手して、kindle版でなければ読むことがなかったであろう作品を読むことが出来たのが喜びですが、リアル書店に行く回数が減っているので紙ベースの本のチェックが甘くなっているのも事実です。通勤ルートの「ついで」にある程度の規模の書店がいまは無くて「ちょっと寄り道」しなくてはいけないところが、その「ちょっと」が毎日のこととなると億劫で…。
2016年の抱負は「リアル書店に行く回数を増やす」ですかなあ…。


それではみなさま、どうぞよいお年を。
来年度もひき続きよろしくお願い申し上げます。

2015.12.20 桧あすなろ